インターネット検索最大手である米Google社の中国語名「谷歌」が4月17日、Google中国語Webサイトで見栄を切った。
中国語の「谷」は、峡谷の「谷」であると同時に、穀物の「穀」の簡体字でもある。Google関係者によると、「谷歌」とは、穀物を歌として収穫の喜びを象徴し、検索プロセスを収穫の過程と喩え、「豊富多彩な検索体験」を表しているという。

Googleの非英語名称発表は今回が初めてである。現地化の一環として、中国語利用者の身近な存在に近づこうとするのは目的である。しかし、このネーミングは、中国文化とは何か、外資企業の現地化とは何かという課題を再び提示してくれたと思う。
「狗狗」(ワンチャン)、「酷狗」(クールな犬)、「古狗」など、捜索得意の忠犬「狗」のほうがより親しみやすい。検索エンジンのイメージにぴったりの選択肢はあったが、Google中国は、「谷歌」を選んだ。
「網益」、「QQ」などモダンなコードを好む中国のインターネット利用者が多数存在しているのは、現実である。「谷歌」は古い中国文化の発想らしく、東洋農業に対するアメリカ人の想像を満足させるが、現代中国文化の真髄や中国顧客の心理を把握しているとは言えない。中国語検索最大手「百度」(baidu.com)のような現地化を意味するものでもない。
YAHOOの中国語は「雅湖」に翻訳しておらず、MSNも中国語名の発表を急いでいない。なぜか、今のGoogle中国では、「谷歌」というネーミングが必要のようである。

Google中国のトップは、米国で育った中国人エリートである。欧米流ビジネスのメガニズムを熟知しているので、中国文化をもって如何に欧米人を説得するかは心得ている。しかし、日進月歩の中国では、思うように行かず、しばしば壁にぶつかる。中国文化に対する中途半端の理解で、独り善がりに陶酔している「バナナ族」は多いが、現地を知らない人が現地化の最終決定をするのは、最悪のシナリオである。Googleのネーミング現地化は中国展開のスタートに過ぎない。これから「百度」と競争し、YAHOO中国の二の舞を踏みたくないなら、製品の現地化を目指さなければならない。中途半端ではなく、徹底的な現地化は、成功に通じる唯一の道であろう。